パーキンソン病の介護 父の場合と夫の場合

父のパーキンソン病の介護を終え、現在は夫のパーキンソン病と格闘中。

父が一番悩まされた便秘

父の介護をしていたとき、一番困った症状が「便秘」でした。

父は当時、70代の高齢者で運動の習慣も無く、さらに「大の野菜嫌い」
ただでさえ便秘になる要素があるのに、パーキンソン病の症状としての便秘が重なり、超頑固な便秘に悩まされていました。

お医者さんで便秘の薬も出して貰ったいたんですが、それではすっきり出ないらしく、いつも自分で浣腸をして無理矢理出していました。

浣腸をしてもかなかな出ないらしく、トイレに30分以上こもっている事も。
「出そうで出ないから、気持ち悪い」といってつらそうでした。

その浣腸を私がいつも買いに行かされていたんですが、薬局で4箱くらいまとめ買いをすると、薬局の人に私が使うと勘違いされ「浣腸は癖になるからね~、使いすぎに気を付けてね」と言われて腹立たしく思ったこともありました。

介護で困ったことは、便秘で苦しんでいるときにベッドとトイレを何度も行ったり来たりするので、ベッド周りやトイレまでの通路が汚れてしまうこと。

とくに防水シーツやベッドパッドについた便のシミは洗濯しても取れない。でもまあ、臭いは洗濯でとれるので、便のシミに関しては気にしないようにしていました。訪問リハビリのお兄さんは気持ち悪いかもなあと思いつつ、ごめんなさい。。。。

床も汚れるので、お風呂の足ふきマットや洗面台のマットなどは置かないようにし、除菌シートでさっと拭けるようにしていました。

 

老人ホームに入所してからは、ベッドサイドにポータブルトイレを置かしてもらいました。本人はトイレが目の前にあることで、「これはいいわ」って喜んでいました。
でもたまに訪問すると、やっぱりお部屋が臭う。ヘルパーさん達も頑張ってきれいにはしてくれているのですが、細かい汚れまでに手が回らないのが当然で。
だから私が行った時には、なるべくポータブルトイレの隙間に入り込んだ汚れなどを拭き取っていました。

でも、兄は臭いからと言って部屋の中にトイレの芳香剤を置いて行くんです!
それも部屋に2本とか。
部屋中がトイレの芳香剤のキツイ香りで、私にしたら「そっちの方が臭いわ!」
父もかわいそうだし、ヘルパーさん達にも迷惑なんじゃないかと思って、あまりにも匂いがキツイときはこっそり捨ててしまうこともありました。
しばらく我慢していたんですが、もう我慢できなくなって「芳香剤を置きたくなる気持ちはわかるけど、トイレの芳香剤はキツイからやめて。ここはトイレじゃ無いんだから、せめてお部屋用の芳香剤にして」と言いました。それからはお部屋用の芳香剤を置くようにしてくれました。

夫の方は、元々「便の優等生」と自分で言っていたくらい、便秘とは縁の無い人だったんですが、やっぱりパーキンソン病になってからは便秘の症状もでてきました。
でも、今のところは、便秘がひどいときだけ、病院で処方された「酸化マグネシウム」を飲むくらいです。

ちなみに、浣腸や便秘の薬など薬局で買うのが恥ずかしいものは、ネットでのまとめ買いがオススメですよ。