パーキンソン病の介護 父の場合と夫の場合

父のパーキンソン病の介護を終え、現在は夫のパーキンソン病と格闘中。

肘掛け付き回転椅子、いろいろ試した結果

夫のパーキンソン病の症状のひとつで、座っている時に体が右前に傾くという症状があります。

以前は普通の肘掛け無しの椅子でご飯を食べていたんですが、体が傾いてくる症状がひどくなり、椅子から落ちてしまうこともたまにあるので、肘掛け椅子を買うことにしました。

ただ、肘掛け椅子の難点として、椅子に座ったり立ち上がる時に、椅子を大きく引くか、向きを変えなければならない。

そこでネットでいろいろ探し、手ごろな値段のひじ掛け付き回転いすを購入。
1っ脚6000円~7000円くらいだったかな。。。2脚購入。

で、使ってみたんですが、「回転しすぎて怖い」と夫に言われてしましました。
というのも、パーキンソン病の夫は(父の時もそうでしたが)移動の時、よくバランスを崩して転びそうになり、家具の端や椅子の背もたれに無意識に手をかけることがあるからです。その時に椅子の背もたれが回転してしまい、怖いとのこと。

そして、もう一つの難点として、椅子の上で体が傾いたときに、椅子ごと転んでしまうこともありました。
普通の人ならそんな風にはならないのですが、夫はひじ掛けを超えてまで体が傾いてしまうので、バランスを崩してしまい、普通の人なら体制を整えることもできるのでしょうが、それもできず椅子ごと転倒。これも危なかったです。

そこで、また別の椅子を探すことに。

そして、行き着いたのが「ピタットチェア」です。

  • ピタットチェアは、まず、回転が90度ごとに止まりロックがかかること。
  • 椅子を前後にスライドさせることができること。
  • 転ばないように椅子の脚が広がっていること。

お値段は少々お高いですが、機能は最高だと思います。
悩みをすべて解決してくれました。
介助者にも配慮があり、スライドボタンが椅子の後ろにもついています。
この椅子のおかげで、ウェアリングオフ状態の夫でも、立たせたり、向きを変えて移動させるのがとても楽になりました。

今ではこの椅子がない介護は考えられないくらいです。

ただし、椅子の脚が結構広がっているので、その脚に足の小指をぶつけたりして、超痛い目にもあいました。なので、椅子の脚の先に100均で買ったウレタンクッションを巻いています。それでも、介護でお困りの方にはお勧めします。