パーキンソン病の介護 父の場合と夫の場合

父のパーキンソン病の介護を終え、現在は夫のパーキンソン病と格闘中。

夫の料理、完全復活!

パーキンソン病の夫、料理復活!

夫は元居酒屋の店主

夫のパーキンソン病の症状に気がついたのは、9年前だったかな。
その頃夫は、小さな居酒屋を経営していました。

料理にこだわりがあるような居酒屋ではないけど、夫は毎日料理をし、お客さんに出していました。

夫はパーキンソン病を発症してからも、しばらくは夫婦で頑張ってお店を続けていました。
でも、徐々に体力的に厳しくなっていき、ある日、最後のお客さんが帰った途端に、「あかん、しんどい」って言って両膝を突いて崩れました。
でも夫は「なにくそ!」って言って自分で自分の足を殴り、涙を流しながら、一階のお店から2階の住居への階段を這い上り、なんとか寝床へたどり着きました。

さらに夫は家計の為に副業として、スーパーでも働いていました。そちらの方は、同僚に迷惑をかけてしまうというプレッシャーからか、出勤時にすくみ足がでて転倒したり、鬱っぽくなって出社できない日が増え、パーキンソン病と診断された半年後に退職しました。

居酒屋の方は、私も手伝いながら、常連のお客さんにも理解してもらいながら、パーキンソン病発症後もなんとか頑張りましたが、やはり体力的にしんどくて、週6日の営業を、週5日に、週4日にしていきました。

そして、パーキンソン病発症後4年後に廃業。

廃業後はおうちの料理担当に

それからの夫には、おうちの料理を担当して貰っていました。私がフルタイムの仕事を終えて帰ってきたら、夫の作った夕食が待っていました♪

でもそれも、1年くらいでした。

パーキンソン病の症状が悪化し、ジスキネジアとオフの症状が出始めたため、お料理中も転倒の危険が出てきました。

あと、薬の副作用の突発性睡眠。

そして、オフになると視点も定まらなくなるらしく、物が2重に見えると言っていたのも、怖かった。

料理をしている最中、そばで見ていてヒヤヒヤしっぱなしです。

ジスキネジアで体はずっと揺れてるし、目はうつろ、そしてフライパン持ったまま転んだり。。。と思えば、急にオフになって座り込んで体が動かなくなる。

「包丁と火を使わないで」

ある日、心配なので私は「私がいないときは、包丁や火は使わないで。平日の晩ご飯はお弁当買ってくるから」と言いました。

本人が役に立ちたくて頑張ってくれている気持ちは十分にわかっているし、それを取り上げたくも無かったのですが、でも何か事故が起きてからでは取り返しが付かなくなると思ったからです。

でも、ご飯を炊くことだけは、ずっと夫の役割です。火も包丁も使わないし。夫もこれだけは、パーキンソンの症状がどんなに悪化しても、「ご飯は俺が炊く」と頑張ってくれてました。

そんなこんなで、平日は毎晩スーパーのお弁当かレトルトカレー。それがDBS手術を受けるまでの約2年間続きました。

DBS手術後、夫の料理、再開!

そして夫は、今年DBS手術を受けたあと、料理をまた作ってくれています。

手術直後はまだ料理の感がもどってなかったようで、正直「う~ん。。。」という出来映えの物もありましたが、今日作ってくれた「ナスと豚肉の味噌炒め」は最高に美味しかった!!

夫の料理、完全復活です(*^O^*)